直島町では、町自らが率先して環境に配慮した行政を推進し、「瀬戸内海から世界へ　自然と文化と環境の島　明日を拓く直島町」を実現するため、環境マネジメントシステムの国際標準規格である「ISO14001」の認証取得に向けて取り組んで参りました。
そして、平成15年1月24日に、香川県内の自治体では5番目、町では2番目に認証を取得いたしました。
その後、平成26年1月23日に認証登録の取り下げ手続きを完了し、自己宣言による運用に移行しましたが、平成27年度からは「直島町地球温暖化対策実行計画」により地球温暖化防止に向けた取り組みを推進しています。

1．ISO

1947年にロンドンで創設された世界的な標準化及び関連する活動の発展促進を図る非政府間機構である「国際標準化機構（International　Organization　for　Standardization）」のこと。「物資（商品）やサービスの国際交流が円滑に行われるように、電気・電子分野以外のすべての産業分野の国際規格を定め、その普及促進を狙う」ことを目的とし、現在百数十カ国程度が参加、本部はスイスのジュネーブに置かれています。フィルムの感光度やネジの規格として知られています。

2．ISO14001

1993年2月にISO本部において、環境管理に関する専門委員会の設置が決まり、96年9月に環境マネジメントの国際規格「ISO14001」などを発効し、国内においても同年10月にJIS規格として「JISQISO14001」などが発効されました。
内容としましては、企業がそれぞれの企業活動の中での環境問題との関わりを考え、環境パフォーマンス（環境行動の効果）の改善を継続的に実施するシステムを構築し、公平な第三者がそれぞれを認定する制度です。

ISO14001の認証を受けようとする組織は、環境マネジメントシステムを構築、運用し、第三者機関（審査登録機関）の審査を受けます。審査の結果、ISO14001の規格に定められた事項（要求事項）に適合していると認められれば、認証を取得することができます。
認証を取得し、登録を受けた後は、1年に1回の定期審査、そして3年に1回、更新審査があります。この際に重大な欠陥が発覚すれば、登録の取り消しもあり得ます。
認証取得をしたらそれで終わりではなく、PDCAサイクルを繰り返すことにより、『継続的に改善する努力を続けていく』のがISO14001なのです。

1．地球環境への効果
電気・水・燃料・紙等の使用量の削減や廃棄物のリサイクルについて、目標を立てて取組み、それを達成することにより、環境への負荷の低減が期待できます。

2．行政改革の効果
ＰＤＣＡサイクルの導入による効率的な行政運営の実現、省資源、省エネルギーによる経費節減が期待されるほか、行政手法の変革により、職員の意識改革につながります。

3．町民等への波及効果
町が率先してISO14001の認証を取得することにより、町民・事業者の環境意識の高揚を促すとともに、環境行政ひいては行政全般に対する信頼性の向上が期待できます。