「小さな島を大きく美しく」
瀬戸内海の一孤島を世界の直島へ、と町民が積み重ねてきた町づくりの努力を具象化したのがこの庁舎です。庁舎改築の構想段階において、機能的には、住民と行政の人間味豊かな温かいふれあいの場・内容充実による住民サービス向上の実現・議会と執行機関の「和」を基調とする意思決定の場としての議場の確保に最重点を置きました。
構造外観のうえでは、伝統ある落ち着いた家並みを残す集落と違和感のない建物であること。しかも、全町民の誇るべき財産として他に比類がなく、住民の希望と町の将来の飛躍をシンボルするものを企画。設計面では、近代的なものを吸収しながら風土に合った地方自治を展開する地方の時代にふさわしく、安土桃山時代の名建築の意匠が採用されています。